漫画 作画の手順と時間|初心者が目的別に選ぶ4つの描き方と費用

漫画の作画を始めたい初心者向けの記事です。雑誌投稿・縦読み・作画担当・同人の4つの目的別に、手順、B4・600dpiの原稿仕様、工程別の作画時間の計算方法、クリスタの費用、権利トラブル対策がわかります。

漫画 作画の手順と時間|初心者が目的別に選ぶ4つの描き方と費用
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
補足

時間と費用の試算は、記事の中で置いた仮定にもとづく計算例です。実際に測った数字ではないので、ご自分の数字に置きかえて使ってくださいね。

結論:漫画 作画は「出す場所」を決めてから手順を組む

漫画 作画の手順は5ステップ

  1. 目的と投稿先を決める:原稿のサイズ・色・ページ数がここで決まります。
  2. プロットとネーム:話の流れを決め、コマ割りとセリフを入れます。ネームとは、コマ割りとセリフを書いたラフな設計図のことです。
  3. 下書き:ネームをもとに、人物や背景の形をとります。
  4. ペン入れ:下書きの上から、清書の線を引きます。
  5. 仕上げ:ベタ(黒く塗る)、トーン(網点で影や色を表す)、効果線を入れます。縦読みなら着彩がここに入ります。

直すならネームの段階で

最初は短いページ数で描き切る

漫画の作画が終わらない主な原因は?

漫画の作画が終わらない主な原因は?

原因1:工程ごとの時間を測っていない

原因2:ネームを固めずにペン入れしている

原因3:背景を毎回ゼロから描いている

原因4:目的に合わない仕上げをしている

注意

「描くのが遅いから」と才能のせいにする前に、工程別の時間を1ページだけ測ってみてください。原因が見えると、対策も立てやすくなります。

原因別の見分け方:あなたの目的に必要な作画仕様は?

4つの目的別・作画仕様の比較

目的原稿仕様(サイズ・解像度・色)必要な工程主な道具とソフト収入の形最初に作る作品量の目安
雑誌投稿(モノクロB4)B4(257×364mm)・600dpi・モノクロネームあり・ベタ/トーンあり・着彩なしGペン・丸ペン、またはクリスタ+タブレット賞金、掲載時の原稿料4〜8ページの短編(投稿規定を確認)
縦読み・Webtoon(フルカラー)横幅固定の縦長・フルカラー(サイズは配信先の指定に従う)縦スクロール用のネーム・トーンは少なめ・着彩ありクリスタなどのデジタル環境原稿料・話単位の報酬(契約しだい)数話分の試作
作画担当(原作付き分業)依頼主の指定に従う原作やネームを受け取ることがあり、担当工程のみデジタル中心原稿料・ページ単価など完成原稿数ページのポートフォリオ
同人・SNS掲載自由(SNSは画面で読みやすいサイズ)自由自由頒布・販売の収入1〜4ページの短編
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※雑誌投稿の仕様は少年ジャンプ漫画賞の公式X(2021年)の案内をもとにしています。作品量の目安は、この記事の編集上の提案です。

漫画 原稿のサイズと解像度は?

投稿原稿は解像度600dpi、サイズは商業誌B4(257mm×364mm)にしておけばだいたい問題ない(少年ジャンプ漫画賞 公式X・2021年の投稿の要旨)

縦読みとページ漫画の違い

具体的な解決方法:漫画 作画の時間を工程別に計算しよう

漫画 作画の時間を出す計算式

工程(1ページあたり)仮定A:背景を手描き仮定B:背景に3D素材を使う
下書き1.5時間1.5時間
ペン入れ2.0時間2.0時間
背景2.0時間1.0時間
仕上げ1.5時間1.5時間
1ページ合計7.0時間6.0時間
24ページ合計168時間144時間
完成までの週数(週15時間)11.2週(約12週)9.6週(約10週)
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自分の数字で計算する手順

  1. 1ページを描きながら、工程ごとの開始と終了の時刻をメモする
  2. 4工程の時間を足して、1ページの合計を出す
  3. 合計にページ数をかける
  4. 1週間に描ける時間で割る
  5. いちばん重い工程に、時短の工夫を集中させる

クリスタで漫画を作画するときの初期費用は?

選び方初期費用の計算式向いている人
買い切りPRO6,900円+入力デバイス代短編や1枚絵から始める人
買い切りEX28,900円+入力デバイス代ページ数の多い原稿をまとめて管理したい人
月額・年額プランプラン料金×利用期間+入力デバイス代まず短期間試したい人
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注意

買い切り版はバージョン単位の購入です。将来の大きなアップデートの扱いは、購入前に公式の案内を確かめておきましょう。

ケース別の対処:漫画の作画担当になるには?

作画担当になる3つのルート

ルート受け取るもの担当する範囲報酬の形事前に確認すること
原作付き連載原作原稿(脚本・小説・ネーム形式など)形式によってネームから、または作画のみ原稿料ネームを誰が担うか、権利の取り決め
分業制スタジオ(縦読み中心)ネームや指示書線画・着彩・背景など工程単位ページ単価・工程単価など契約しだい修正回数、納期、在宅の可否
個人からの依頼・同人依頼文や設定資料話し合いで決める依頼料二次使用、クレジット表記
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原作付きの作画担当が知っておきたい権利の話

注意

この判例は1つの事案についての判断です。脚本形式・ネーム形式の原作や、契約で権利を決めている場合も同じ結論になるかは、確認できていません。具体的な契約は、弁護士など専門家に相談してください。(出典:https://lex.juris.hokudai.ac.jp/coe/pressinfo/journal/vol_17/17_6.pdf / https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%AB%E7%94%BB%E5%8E%9F%E4%BD%9C )

予防・再発防止のコツ:作画の権利トラブル回避チェックリスト

権利・トラブル回避チェックリスト

No.確認する問い(Yes/No)Noのときの対処
1トレース元が、自分で撮った写真や使用許可のある資料か確認した?許可のない画像は使わず、自分で撮った写真などに差しかえる
2使う素材のライセンス(商用利用の可否)を確認した?配布元の規約を読み、商用不可なら使わない
33Dモデルの利用規約(商用・改変・クレジット)を確認した?配布ページの規約で条件を確かめ、合わなければ別のモデルにする
4生成AIを使ったかどうかを明示し、依頼主の規約を確認した?依頼主に方針を聞き、使った場合はその箇所を伝える
5原稿料・二次使用料・修正回数を事前に合意した?着手前に、メールなど文字で残る形で合意する
6納品形式(dpi・ファイル形式)を確認した?指定を聞き、1ページだけテスト納品して確かめる
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時間のトラブルも記録で防ぐ

専門家・公的情報の見解:数字で見る作画の現在地

市場:電子が約4分の3に

制作環境:デジタルとクリスタが主流

生成AI:作り手の不安は大きい

生成AIが生計への「重大な脅威となる」との回答が88.6%(日本フリーランスリーグ「生成AIとクリエイターの実態調査」2026年、回答24,991人)

補足

出典:出版科学研究所 https://shuppankagaku.com/wp/wp-content/uploads/2026/02/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B92602.pdf /マンナビ https://mannavi.net/14929/ /日本フリーランスリーグ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000142895.html

やってはいけないNG対応

作画の進め方でのNG

  • ネームを固めずにペン入れする:構図を変えたくなったとき、下書きから描き直しになります。
  • いきなり長編から始める:途中で止まりやすく、完成の経験が積めません。
  • 仕様を確認せずに描き始める:低い解像度で描いた線は、あとから解像度を上げてもきれいになりません。

権利と仕事でのNG

  • ネットで拾った画像をトレースする:許可のない画像の使用は、権利トラブルのもとになります。
  • 条件を口約束で済ませる:修正回数や二次使用の条件で、あとからもめやすくなります。
  • 生成AIの利用を伝えない:依頼主の規約に反していた場合、取引が続かなくなるおそれがあります。
注意

NGの多くは「先に確認しなかった」ことから起きます。迷ったら、手を動かす前に確認しましょう。

まとめ:次にやることは3つだけ

よくある質問

Q. 漫画の作画は1ページ何時間かかる?

Q. クリスタはPROとEXどっちを買えばいい?

Q. 漫画の原稿サイズと解像度は何にすればいい?

Q. 作画担当でも、自分の描いた絵を自由に使える?

Q. 生成AIを作画に使ってもいい?

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