まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
結論|同人誌はまず何から作ればいい?
| 判型 | サイズ | 主な用途 |
|---|---|---|
| A5 | 148×210mm | 同人誌の定番。漫画・小説・イラストどれでも |
| B5 | 182×257mm | 漫画向け。原稿が大きく描きやすい |
| 文庫 | 105×148mm | 小説同人誌に人気 |
| A4 | 210×297mm | イラスト集・大判の本 |
| 方法 | 部数の目安 | 特徴 | 費用感 |
|---|---|---|---|
| コピー本 | 〜数十部 | 自分で印刷・製本。最安・最短 | 数千円〜 |
| オンデマンド | 〜100部前後 | トナー印刷。少部数で割安・短納期 | 1万円前後〜 |
| オフセット | 100部以上 | 版を作る。多部数で単価が下がり高品質 | 部数しだい |
なぜ完成しない?初心者がつまずく主な原因

原因1|締め切りから逆算していない
原因2|入稿データの仕様を知らない
- 解像度:モノクロ原稿は600dpi、カラーは350dpiが基本
- カラーモード:印刷はCMYK。RGBのままだと色が沈むことがある
- 塗り足し(ドブ):仕上がりサイズ+上下左右3mm
- ノンブル(通し番号):落丁・乱丁防止のため全ページに必要
- トンボ:裁ち落とし位置の目印
原因3|完璧主義で1冊目のハードルを上げすぎる
補足
つまずきの多くは「知識不足」であって「才能不足」ではありません。仕様と段取りは、調べれば必ず解決できる領域です。
自分はどのタイプ?原因別の見分け方
| こんな状態 | つまずいている原因 | まず見る章 |
|---|---|---|
| 手は動くが締め切りに間に合わない | スケジュール設計 | 予防・再発防止 |
| 原稿はできたが入稿で弾かれた | 入稿データ仕様 | 7ステップの⑥ |
| そもそも何を作るか決まらない | 企画・判型 | 結論 |
| 完成間近で描き直しが止まらない | 完璧主義 | NG対応 |
同人誌の作り方は?初心者向け7ステップ
- 企画を決める:オリジナルか二次創作か、漫画/小説/イラストのどれか、判型・ページ数・部数を決めます。ここが全工程の土台です。
- スケジュールを引く:頒布日から逆算し、入稿締切→表紙→仕上げ→作画/執筆→ネームの順で各期限を紙に書き出します。
- ネーム/プロットを作る:全体の流れとページ配分を先に決めます。ページ数は4の倍数に合わせるのが基本です。
- 本文原稿を作る:作画は「下書き→ペン入れ→トーン・仕上げ」、小説は執筆→推敲。印刷所配布のテンプレート(ノンブル入り)を使うと安全です。
- 表紙を作る:タイトルとサークル名を入れ、表1〜表4を用意します。フルカラーはCMYKで作成します。
- 入稿データを整える:解像度・カラーモード・塗り足し3mm・トンボ・ノンブル・ファイル形式を、依頼する印刷所の仕様に合わせます。
- 入稿して頒布する:入稿→データチェック→印刷→納品の流れです。頒布はイベント参加か、BOOTHなどの通販委託を選びます。
注意
ノンブルと塗り足しは、初心者が最も忘れやすい2点です。ノンブル無しは印刷所によって受付不可、塗り足し無しは仕上がりで白フチが出る原因になります。入稿前に必ずチェックしてください。
ケース別の対処|漫画・小説・コピー本・オフセット
漫画同人誌を作る場合
小説同人誌を作る場合
コピー本で最安に作る場合
オフセットで多部数を作る場合
間に合わせるための予防・再発防止のコツ
- 完成目標日を入稿締切の1〜2週間前に設定し、トラブル分のバッファを確保する
- ページ数を欲張らず、まず薄い本を確実に出す
- 早割(早期入稿割引)を前提にスケジュールを組み、費用も納期も余裕を持つ
- 万一間に合わないときの保険として、コピー本への切り替え手段を用意しておく
- 入稿仕様は「作り始める前」に印刷所のマニュアルで確認する
専門家・公的情報の見解|著作権と印刷所ガイドライン
文化庁は、非親告罪化の対象を「原作のまま」利用する海賊版などに限定し、二次創作への萎縮が生じないよう配慮したと説明しています(文化庁『著作権法の一部を改正する法律(平成30年改正)』の解説より)。
注意
二次創作でやってはいけないのは、作品全編の無断ネット公開、商業出版と見分けがつかない規模の販売、公式と誤認させる表示です。近年はガイドラインを公開する企業も増えているため、制作前に必ず確認してください。
やってはいけないNG対応
- 締め切り当日に、初めて入稿仕様を確認する
- RGBのまま/解像度不足のまま入稿する
- 塗り足し・ノンブルを付けずに入稿する
- ページ数を4の倍数にせず、綴じられないデータを作る
- 部数を勘で大量に刷り、在庫を抱える
- 二次創作ガイドラインを無視する/年齢区分を守らない
- フォントや素材を、利用規約を確認せずに使う
注意
特に「4の倍数ルール」と「ノンブル」は、知らないと入稿そのものができません。ページ設計の段階で4の倍数に合わせ、全ページにノンブルを入れる前提で進めてください。




